【帝王切開体験談③】手術翌日の痛みと、帝王切開後の授乳の大変さ

授乳は痛い




帝王切開で出産した翌日の話です。

手術当日についてはこちらの記事に書いています。
【帝王切開体験談②】手術当日のこと。麻酔や手術の様子、術後の痛みは?

手術翌朝に超困ったこと

帝王切開当日は麻酔と鎮痛剤がよく効いていて、それほど痛みは感じなかったのですが…

朝6時半、翌朝起きた時には鎮痛剤が切れていて、かなり痛みました><

助産師さんが来てくれた時に相談して、食後に飲む鎮痛剤(ロキソニン)を先に飲んでみたところ、1時間後くらいにはかなりラクになっていました。(ただし動くと痛い…)

そして、8時すぎに朝食が届いたので食べようとしたのですが…まず起き上がれない><

以前子宮筋腫の手術で入院した時は、婦人科病棟だったのですが、そっちは個室だとベッドが電動リクライニングで、手元のリモコンで操作することができました。

ところが今回入院した産科病棟は、電動リクライニングのベッドの数が限られていて、私はちょうど手動リクライニングのベッドになってしまったのです。。。

以前の手術の時は、起き上がる時のあまりの痛みに「電動リクライニングで良かったー!これは手動だったらかなりキツイな…」と思ったので今回も個室を希望したのに、まさかの手動orz

手動の場合、リクライニングの操作をするレバーはベッドの足元にあり、ベッドから下りないと操作できないので、ベッドから出られない私は自力でできません。

でも前日はゼリーしか食べてなくてお腹が空いていたので、ベッドの手すりにつかまってなんとか頑張って起き上がりましたよ。冷や汗かくぐらいの痛みでした。

そして朝食を食べようと思ったら…

お箸がない!

この病院はお箸を持参しないといけないのですよね。ところが、自分のお箸がベッドから遠くて届かないのです…。

これはどうしようもないなと思ってナースコールを押して助けを呼ぼうとしたら…

ナースコールのボタンが遠くて届かない!!!

ナースコールのボタンは、昨晩はベッドの上に置いていたのですが、早朝に助産師さんが来てくれた時、一旦どかしてそのままにされたようです。。。

この時の絶望感たるや^^;;;

もうどうすることもできないし、誰か来てくれる様子もなかったので、気合いと根性でベッドから身を乗り出してナースコールボタンを取り、助産師さんに来てもらいました。。。

来てくれた助産師さんに「すごいですね、自分で起き上がれたんですね!」と言われたのですが…

あの…自力で起きざるを得ない状況だったたけなんですが………。

 

持続硬膜外麻酔のこと

10時ごろ、麻酔科の先生が様子を見に来てくれました。

麻酔の影響で頭痛や吐き気が出る人もいるそうなのですが、私は大丈夫でした^^

手術の時に刺したカテーテルから、持続的に硬膜外麻酔を入れているのですが、痛いなと思ったら下の写真のボタンを押すと、麻酔を追加できるようになっています。

麻酔を追加するボタン

手術の後に、麻酔科の先生から「痛かったら看護師さんに言ってから、これ押してくださいね」と言われていました。

ところが、手術後に痛みが出てきた時、一度もこのボタンを押しましょうという話にならなかったので、一度も使っていなかったのですよね。

そのことを麻酔科の先生に言うと、驚いていました*_*

それでもう一度「痛かったら看護師さんに言って使ってくださいね」と言って帰っていきました。

午前中には尿の管が取れ、自分で起き上がれるようになるはずが…

予定ではこの日(帝王切開翌日)の11時半頃、起き上がって歩いてみて、血圧などが大丈夫そうだったら尿の管を外して自力でトイレに行けるようになるはずでした。

(フラついて転倒する危険性があるので、一人で立ち上がってはいけないとのことでした)

ところが、その担当の助産師さんはなかなか来てくれません><

お昼前、前日の夜から預かってもらっていた赤ちゃんが、新生児科の診察と沐浴を終えて病室に戻ってきました。

そして、お昼になりました。

お昼ご飯を食べ終わったあと、お腹が痛むので鎮痛剤を飲もうとしたのですが…

朝鎮痛剤を飲んだ時、助産師さんがちょっと遠いところに戻していたため、自分で薬を取れないorz

仕方ないので再び横になろうとしても、痛くてできず、「そろそろ助産師さんが尿の管を取るために来るはずだ」と、座ったままひたすら待っていました。。。

そうこうしている内に赤ちゃんが泣きだしたのですが、相変わらず私はベッドから出られないので何もできず、泣き止まないのでナースコールを押しました。

ところが助産師さんが来た時に限って、タイミング良く(いや、悪く?)泣き止むのですよね^^;

おむつをチェックすることもなく、「ただ泣きたかっただけかな~?」と言って帰ってしまいそうなところ、とりあえず鎮痛剤と水を取ってもらいました。

硬膜外麻酔のボタンも使いたくて言ったのですが、「この麻酔は後陣痛には効かないですよ」と何故か困り顔。

いやいや、後陣痛も痛いけど普通に傷も痛いんです…。

帝王切開後の痛みは2種類あります。

一つは手術の傷の痛み

もう一つは後陣痛(子宮収縮)の痛みです。

硬膜外麻酔は手術の傷の痛みには効くのですが、後陣痛の痛みには効きません。そのため、後陣痛には鎮痛剤(飲み薬 or 点滴)で対応します。

「一度使ったら一時間使えなくなるので、後で尿の管を取って歩行練習する前に使った方が良いですよ。部屋の担当の助産師に伝えておきますね。」ということで、麻酔のボタンは押させてもらえませんでした><

まぁ、結局その後もしばらく、部屋の担当の助産師さんは来ませんでした=_=;

 

手術後初めての歩行はとても痛い!!

午後14時すぎに新生児科の看護師さんが来て、赤ちゃんの検査について色々と説明を受けました。

そしてそのあと、ようやく部屋の担当の助産師さんが来て、歩行練習をして尿の管を取ってもらえることに。

本当なら午前中に歩けるようになるはずだったので、なかなか来てもらえなくて困りましたが、ようやく。。。

この時点でかなり傷が痛かったので、まずはボタンで硬膜外麻酔を追加させてもらって、少し楽になってから始めました。

まずはベッドに腰掛けて、点滴スタンドにつかまりながらゆーっくり立ち上がります。

…めっちゃ痛いです…!!!

以前の子宮筋腫の腹腔鏡手術のあとも痛かったですが、それを上回る痛さだったと思います。

ですが、なんとか歩くことができて血圧も大丈夫だったので、尿の管を外してもらい、手の甲につけていた点滴も外れました。

ここから先は、トイレに行きたくなったら傷の痛みを我慢して、自力でトイレに行かなければなりません^^;

でもベッドから起き上がれるようになったので、とりあえず自分の身の回りのことができるようになったのは嬉しかったです。

 

入院食と授乳婦食は違う

入院初日(帝王切開前日)は、普通の入院患者さんと同じ食事だったのですが、産後は「授乳婦食」に変わりました。

入院食よりもおかずの量が多く、健康な人が食べる健康的な食事という感じがします^^

そして驚いたのが、毎日「おやつ」が出る点です。

メニューは

  • フルーツ
  • ケーキやワッフル、肉まんなど(日による)
  • ルイボスティー

でした。恐らく母乳が詰まらないよう脂肪分に配慮されたおやつだと思います。

普通に美味しくて嬉しかったです^^

というか、昼食と夕食の間にそれぐらいガッツリしたものを食べてもすぐにお腹は減りますし、それぐらいたくさん食べないと母乳が出ないんだなぁと驚きました。

 

帝王切開後の授乳は大変

母乳は出産当日の夕方以来あげていませんでした。

私はベッドで寝たきりでしたし、助産師さんから授乳を促されることも、ミルクをあげてくれることもなかったです。(そもそもミルクはできるだけあげない主義の病院)

そこからもう丸一日近く経っていましたが、赤ちゃんはよく眠っていたので、助産師さんがおっぱいマッサージをしてくれました。

3~4時間ごとに母乳をあげるかマッサージをしないと、母乳が出なくなるそうです。

母乳の出のために授乳かマッサージが必要というのはわかりましたが、赤ちゃんにおっぱいをあげられていなくて大丈夫なのか、いつからどれくらいあげないといけないかというのは説明がありませんでした><

一般的に、母乳は産後すぐに出てくるわけではなく、赤ちゃんに繰り返し吸わせることで徐々に出るようになってきます。

その間赤ちゃんは栄養摂取できませんが、お母さんのお腹の中で栄養と水分を蓄えて生まれてくるので、産まれて数日間は体重が減っても大丈夫だと、産前の助産師指導で聞いていました。(生理的体重減少と言います)

そのため、母乳をあげられていないことについては、助産師さんにも何も言われないし、それほど気にしていませんでした…。(←後で後悔します)

そして、帝王切開後の授乳はとても大変です><

赤ちゃんをベッドから抱き上げて自分のベッドに移動し一旦寝かせ、授乳クッションをセットして授乳姿勢を取るのですが、ベッドに座った状態で赤ちゃんを抱き上げようとすると、どうしても腹筋を使わざるを得ません。

ものすごい激痛が走って自力では難しく、お手伝いが欠かせませんでした。

この日は夫が面会時間中ずっと病室にいてくれたので、夫に協力してもらって授乳を試みたのですが、なかなかうまくいかず…

この時遠慮せずに、ナースコールを押して助産師さんにお願いすれば良かったのですが、いつも忙しそうで気軽に呼べる雰囲気ではなかったので、まともに飲ませられないままにしてしまいました。

面会時間が終了し夫が帰宅してからは、赤ちゃんが泣きやまない時はなんとか赤ちゃんのベッドまで移動して、抱っこすると泣き止んでくれました。

しかし傷が痛むので、思うように体が動かず、抱っこもあまりできません。

「自然分娩だったらきっと、生まれてすぐからたくさん抱っこしてもらえるだろうに」と思うと、申し訳なさや悲しさが出てきました><

ですが、その日の夜勤の助産師さんが「まだ無理をする時期じゃない、傷を治すことを優先しましょう」と言ってくださって、とても救われました。

その助産師さんに手伝ってもらって授乳をしましたが、血豆ができて出血してしまいました。。。

出産するまで知りませんでしたが、授乳ってめちゃめちゃ痛いんですね><

帝王切開体験談④に続きます。

にほんブログ村 マタニティーブログへ




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

海(うみ・30代後半)です。3年間の不妊治療を経てようやく第一子妊娠…!しかし喜ぶ間もなく「つわり」でかなり苦しみました…。 つわり体験談やつわりを少しでも軽く方法の他、帝王切開体験談、夫の育休(3か月)体験談などを書いています。 →詳しいプロフィールはこちら